終わった話

経過した事物

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022.11.24

霧雨で、本来ならまばゆいはずの朝日が程よく遮られて、鈍い光が窓から差し込んでいる。夜勤明けの身体を沈めるのにはふさわしい光だ、と思って、浴槽にお湯を張った。浴室の壁と浴槽の白が、素材が異なるから同じ白でもやや違う色をしていて、それらはまと…

2022.10.11

いつもよりも1時間早く起きた。コーヒーを淹れて、ゆっくりと飲み干してから出勤する余裕があった。台所の椅子に座っていると、隣の部屋に接している壁の向こうから、隣の部屋の人の、レンジを操作する音、レンジがブーンと鳴る音が聞こえる。音量も存在感…

2022.10.06

昨日に引き続き、怒っていた。あまりの怒りに具合が悪く、業務どころではない。昼休暇にデスクにつっぷしたら思ったよりも深く眠れて、午後の気分は幾分かよくなった。退勤時、信頼できる人たちと怒りの元凶について共有することができて、すこし安心した。…

2022.10.05

怒っている。激怒ってか、憤怒。湧いてくるような怒り。 業務上の必要があり、しばらく前から本意ではない行動をとる羽目になっていて、なるべくそれを気にしないようにつとめていたが、私の腹の底に不満はちりちりと積もっていたらしく、本日噴出した。許せ…

2022.10.04

朝起きて、アラートがなって、今日は「他国のミサイルに上空を通過された日」になってしまった。5年前にもミサイルに頭上を通過されたことがあって、そのときはカーテンを閉めて換気扇を止めて布団を頭まで被って、窓の外が光って目の前の建物が爆散する光…

2022.10.03

職場の人がよく、飼っている猫の写真を見せてくれる。彼女がスクロールするカメラロールには同じポーズで撮られた写真が全くなくて、猫が絶えず変化する動物なんだとわかった。彼女は飼い猫のかわいさを伝えるために私を自宅に招いてくれたこともあり、自分…

2022.10.02

なんのやる気もしない。 朝起きて珈琲を煎れて、飲みながらぼんやりして、2杯目の珈琲を淹れる頃には、もう夕方になっていた。ぼんやりの間に、十和田市地域交流センター(とわふる)で開催されていた名和晃平氏の『生成する表皮』を観た。展示室には黒い物…

2022.10.01

野を超えて山を超えて、青森県立美術館に行って、『ミナペルホネン/皆川明 つづく』を観た。 「森」と題されたブースには、たくさんの服が木々のように展示されていた。服を実用品ではなく、展示物として見たのははじめてのことだった。所有する選択肢を所有…

2022.09.30

有休消化で、一日休み。 コンタクトレンズの定期検診を受けるために眼科に行った。 待合室で、八戸ブックフェスで購入した安達茉莉子さんの『私の生活改善運動 vol.3 −食べることは生きること?−』を読んだ。 安達さんの文章は思考と出来事とが流暢につなが…

2022.09.29

丸一日、すごく眠かった。 今週は新しいことに挑戦する機会が次々と訪れて、おおむねあまりうまくいかなくて、はじめからうまくいくことなんてめったに無いとわかっているのに、当たり前にだんだん自信がなくなってきた。また、生き惑う。

2022.09.28

なんだかいけそうな気がして、ちょっと勇気のいる仕事に手をつけてみたら、イケて、よかった。いけそうなときはいってみてもいいらしい。あと、秋風が吹き抜ける青空の下だと、なんでもうまくいくような気がして、得だ。 ポプ担さんの『ポップ担当日記』を読…

2022.09.27

職場で雑談をしていたら思わぬ形で話題の中心になった、が、全然ゆかいな気分ではなくておもしろかった。誰の真意もよくわからないこの場で、軽々と中心に行ける人にちょっと憧れていたけれども、私が居たいのはそこではなかったらしい。 風呂場で久しぶりに…

2022.09.26

連休明けの職場は、なんだかみんな怒っているように見えて、怖かった。 週末に買った本を読むことを楽しみに1日を過ごしていたが、夕飯を食べるとすぐに眠くなってしまって、たいして読めなくて悔しかった。 こんな時、みんなは無理して人生を楽しんでいる…

2022.09.25

八戸ブックフェスに行ってきた。同時に開催されていたホコテンがとても賑わっていて、いかにもフェス、の様相だった。そういえば、市(いち)とか街って、こんな感じだったんだった。盛岡に住んでいたときによく参加したよ市の雰囲気がこんな感じだった。 フ…

2022.09.24

アルコールによる血管の緊張がもたらす頭痛を、昨夜から引き継いで起床した。こんな時は、「アルコールは人体の表皮から揮発するんだよ」と教えてくれた大学の先輩の言葉を信じて、朝風呂に浸かることにしている。ホテルの最上階に設置された大浴場には、お…

2022.09.11

焦っていることに気がついた。 安定した仕事について、ある程度のお金が貯まって、新車を買って、ローンを組んで、なんだか自分自身も早く安定しなければいないような気がしている。 つまり、健全な精神を宿した健全な肉体を手に入れ、健全なコミュニケーシ…

2022.03.15

仕事の調子が出たので、調子に乗った。 ここのところ慢性的にねむくてだるい。 春の瘴気がそうさせるのかもしれない。 あかるくて、あたたかくて、うかれていて、いかれている。 冬の冷静さに対義する興奮にめまいがする。 はやく異様なピンク色の花びらの下…

2022.03.07

好きな人が夢に出てきて、実寸よりもでかい体でドアを破壊しまくっていた。 もう一度寝たら、今度は以前働いていた職場を訪問する夢を見た。 かつての同僚たちに思いの外暖かく受け入れられてホッとしたものの、もっとも信頼していた人にいま自分がしている…

2022.02.21

暴風雪の日。 すべての物体に微小な氷が張り付いていて、足首よりも下は氷溜まりに浸かっていて、何を触っても、何処に行っても、何をしようとも冷たい。 冷えた指先から感覚がなくなる速さと、生きていく気力が失われていく早さはほぼ一緒だと思う。少なく…

2022.02.20

いっそ何もしなくていい、となるとかえって気が楽になり、お湯を沸かしては茶を淹れてちゃんぽんし、時折外を歩き、本を読み散らしながらゆっくりと日記を書いた。 日が暮れきる前に、先週買った花束を花に分解して、短く切り戻して生け直してやることだけは…

2022.02.19

朝から晩まで二日酔いのような日だった。 昨夜の終盤、余計に口をつけた日本酒が効いてしまった。 これは例えだけれども、秀逸な文章は過不足がなくて、私はいつも一言余計だ。 身の回りの状況が、いよいよ外出がはばかられるような雰囲気になってきたので、…

2022.02.18

存外気分がよく、愛想よく過ごした。 職場の荒れも昨日でひとまず落ち着き、次の荒れは週明けだろう。 退勤後、常夜鍋を作っては食べ、作っては食べ、止めどきがわからなくなって、山盛りのほうれん草と豚肉を平らげてしまってお腹がふくれた。 何かをごまか…

2022.02.17

いつもよりも早く目が覚めて、早く起きた時間の分ずっと目から涙が落ち続けていた。 動悸と頭痛を携えながら出勤する。ストレス反応が身体に辛い。 こんなときはなるべくおだやかにやり過ごしたいものだけれども、自分の精神が揺らぐほどの大変なことが起き…

2022.02.16

職場でとんでもないことが起きてしまい、みんなも私もパニックになった。 脳内を濁流のように押し寄せる感情の渦をその場で言語化せず、「はぁ〜〜」の一言で止められてよかった。 言ってもしょうがないから。感情を受け止めてもらえたら少しはすっきりする…

2022.02.15

記憶がない。夜にスーパーのカツ丼を買って食べたらしい。

2022.02.14

好きな男には渡せないのに、ここで振る舞ってどうすんだよ。 と心のなかで悪態をつきながら、ポットの横に置いておいた職場の先輩と共同で購入したチョコレートが減っていくのを眺めては不機嫌に過ごした。 悪態のバリエーションはポンポンと連想していった…

2022.02.13

めっきりだるくて、掃除に手を付けたけどやりきれなくて、散らかった部屋で寝転んでいた。 ]昼過ぎ、あまりにもお腹が空いている、と思い、少し遠くの中華屋で中華丼を食べた。 よく煮込まれた中華丼は、お粥に近似するなと思った。やわらかくて、栄養がたく…

2022.02.12

混み合う前の時間を狙って、ショッピングモールに行った。 あらかたの買い物を済ませて、スターバックスでコーヒーを飲みながら、とめどなくぞろぞろと車が入ってくる駐車場をぼんやりみつめて、こわいくらいの満足感に襲われてゾッとした。 車に燃料を補給…

2022.02.11

朝起きて、昨日食べ残したビックマックとポテトとナゲットをホットサンドメーカーで挟んで焼いて食べた。 カリッと熱くなったそれらの塊は食べられないほどのものでもなく、すこしだるくなった胃を抱えてしばらく窓の外を見ていた。 今日は久しぶりに曇りの…

2022.02.10

寝て起きれども、めちゃくちゃだるい。 顔のごく近くに花瓶をあてて、匂いをかいですこし持ち直した。 用途外かもしれないけど、ごめんね。 なかなか同種と抱きしめあえないので、こうさせてもらうことですごく助かっている。 週末の夜には絶対にビックマッ…