終わった話

経過した事物

2022.09.11

焦っていることに気がついた。

安定した仕事について、ある程度のお金が貯まって、新車を買って、ローンを組んで、なんだか自分自身も早く安定しなければいないような気がしている。

つまり、健全な精神を宿した健全な肉体を手に入れ、健全なコミュニケーションをとり、健全なコミュニティに属さなければいけないような気がしている。

 

仕事が繁忙で、しかしやればやるだけ成果は上がり、上がるならば上げなければいけないような気がして、上げ続けている。

速い車に乗って、アクセルを踏めば踏むだけ進んで、その速度に肉体と精神はついていけないでいる。

焦ると進むが、進むこと以外の大切なこと、例えば優しさとか思いやりとかを失ってしまうような気がする。

いや、公道の動向を見る限り、それは違いないような気がする。おおむね、速い車は怖い。

 

私は、ひとり置いていかれることが怖いし、背中に張り付かれるように追われることも怖いが、かといって、速い車になることも怖い。