終わった話

経過した事物

2022.02.17

いつもよりも早く目が覚めて、早く起きた時間の分ずっと目から涙が落ち続けていた。

動悸と頭痛を携えながら出勤する。ストレス反応が身体に辛い。

こんなときはなるべくおだやかにやり過ごしたいものだけれども、自分の精神が揺らぐほどの大変なことが起きたということは当然、現実の事象はさらに大変になっているということで、荒れた職場のざらつきが荒れた精神にしんどい。

午後2時を過ぎたあたりで、あんまりだ、と思ってトイレの個室でぐずぐずしてしまった。

可及的すみやかにデスクに戻り、麦茶を飲んで、体内に液体を留めるように努めた。

人体から個人的な要素が漏れてしまってはダメだから。ここは公共で社会だから。

 

退勤後、もうおしまいだ、と考え始めるときと同じ気分になってしまって恐怖していたが、親しい人が電話をしてくれて、切るときには少し笑えていた。

明日がどんな日になるのか、明日にならないとわからないのに、わかったような気になって先行して悲しんでいる。