終わった話

経過した事物

2023.09.18

もういいやってことにして、海辺に行った。

なにもわからなくなっていて、目的地への到着時には観光案内所のポスターの文字も読めない有様だったが、しばらく地面の上に転がった後、ゆとりのある食堂でゆとりのある定食を食べたら回復した。きらめくパンフレットを選んで読んだ。

芝生の海岸と、砂浜の海岸の、両方を楽しんだ。足裏から登ってくる熱の感触が異なっていた。崖の上でソフトクリームも楽しんだ。私がソフトクリームを食べるのによい気候は、ソフトクリームにとってわるい気温なので、食べるのによい場所を探している間に、ソフトクリームの表面がかなりとろりとしていた。ワッフルコーンを選んでよかった。

音にまつわる展示を見た。わりとこじつけのような気がした。セレクト本屋で本を見た。心がたのしげだった。何も買わなかった。もうかなり大丈夫になっていた。