終わった話

経過した事物

2021.12.30

足がつめたくて、帰省に失敗した。

 

だるさとともに起床して、冷えでだるい足を引きずりながら荷をつくる。

冷たい床の上をひとり歩き回っていると、これから年が納まるのに家の掃除が行き届いていないこととか、実家の両親の老いと今後の生活が気掛かりなこととかが頭をよぎって、つられて右往左往しているうちにどんどん身体が冷えて、頭が痛くなってくる。

昼過ぎになって強行的に(恐慌的に?)家を出たものの、ストーブの電源を切っていたか気になってまた家に戻ったりしているうちににっちもさっちもいかなくなって、最終的には道中の町はずれのコンビニの駐車場で号泣していた。

私が行動不能になっている間にも窓の外はどんどん雪が降って、くたびれた軽自動車の側面から忍び入る冷気で右足と右肩が冷えていく。

こりゃダメだ、と思って、実家に帰省を1日ずらす旨を連絡して、帰ってベッドに入った。

 

スマホがほうぼうから受信してくれる優しい言葉はなかなか頭蓋に染み入らなくて、ずっと頭が痛い。

日付が変わるころになってようやく起きあがれるようになり、いつもの台所でお茶漬けを啜りながら日記を書いた。

かつてはこういう時、やっぱりここにしかいられないんだと思ってまたこのタイミングで泣いていたけれど、いまはこういう日もあるということがよくわかっている。年は明ける。