終わった話

経過した事物

2021.08.18

朝、仕事に行きたくなくて普段より遅い時間に家を出て、結局、退勤するまで仕事に行きたくなかった。

帰宅して案の定安堵した。いま、わたしのいたい場所はこっちだ。

 

これまで、甘いものを食べたくなった時はコンビニやスーパーの保冷ケースを物色していたが、近頃は正規の(?)ケーキ屋でケーキを買うようになった。

おおむねたったの(※感じ方には個人差があります)350円ぽっちで口の中がレストランに行ったときと同じ状態になることに気づいてから、ケーキのことを敬愛している。

うまい、という一言でカタがつく話なんだけれども、そこに(つまりは味蕾に)なにか形容しがたく尊い快感を感じている。

ケーキの組織の中には、香り以前の、風味以前のなにか、言ってしまえばかわいい空気、みたいなものが内包されているように感じる。

なんなんだろう。砂糖なんだろうか。何のバランスによる何のハーモニーなんだろうか。わからない。わからなくて、心地いい。