終わった話

経過した事物

2021.05.08

大学の恩師とそのパートナー、高校の同級生とそれぞれ会い、それぞれ元気そうでなによりだった。こちらも元気そうでなによりと言われた。

4月中旬以降の生活について、会う人々ほぼ全員によかったねと言われていて、私もいまの生活はようやっとの安寧だと思う。

 

いつの間にか台所にはペットボトルの低層ビル群が建設されている。

夕飯が作れなかったので、近所のスーパーで弁当を買ってきて食べた。

食べたあとにファーブルの『植物記』を読んだ。地元の古本屋で500円で売っていたから。あと、植物についてなにか基礎的なことがらが記してあるような気がしたから。

近ごろは植物に相対する仕事をしていて、どうにかコミュニケーションをとれるようになりたいなと思っている。

この本は植物界に旅行するための語学本あるいはガイドブックになりそうな気がしていて、たのしい。

 

ひとしきり満足して、風呂に浸かりながら以前住んでいた街の本屋の店主が書いた本を読んで、懐かしいようなむず痒いような気分になった。

独白は毒だなと思った。すなわち薬効にもなりうる毒だ。