終わった話

経過した事物

2021.03.24

起きた瞬間から徹夜明けのテンション。

夜通し夢ばかり見ていて、熟睡できていない。

懸念があるといつもこうだ。夢の中でもそのことについて考えて、寝不足になってしまう。私は人一倍変化に動揺しやすいんだと思う。

手を動かして懸念を解消すれば安心して眠れるんだろうけれども、慢性的な寝不足のためにそれをするための体力がない。

限界だ。休みたい。癒しがほしい。

 

午後に半休を取って何度も同じ道を通りながら市内を車で駆け周り、電話をかけたり折り返したりを繰り返して、なんとか転居の手続きを(おおむね)進めることができた。

進展の実感はさほど得られなかった。やはり、部屋が片付かないことには安心しないのだろう。

荷造りとはつまり部屋の破壊であるので、心がやられてしまうものだということがわかってきた。

床に中途半端に広げられた有象無象に紛れて、生活ごみが散らばっているのがつらい。いつも通りの節度を持った生活が営めていない。

こんな状況で正気でいられるはずがなく、私は転居と荷解きを済ませるまでは熟睡できないのかもしれない。

 

いつのまにか夜も深まり、極度の眠気で選択も判断もできず、昨日元上司と晩御飯を食べた中華の店にふたたび行ってカレーライスを食べた。

phaさんが、だるくて何をどう食べたらいいかわからないときでもカレーは何も考えずに食べられるから好きだ、という文章を書かれていたのを思い出して、たしかにその通りだなと思う。

カレーのことが好きなのでそんな適当な扱いはしたくなかったが、たしかにいま私はパワーおかゆとしてカレーを食べている。

作業着を着た仕事帰りの人たちに混ざって黙々と食べて、誰よりも早く平らげてしまってすこし恥ずかしい。

ティッシュにお冷をちょっと垂らしてターメリックのティントで染まった口元を拭う動作をして、親父に似てしまっているな、と思った。