終わった話

経過した事物

2021.03.22

今週でいまの職場を去るので、同じタイミングで職場を去る皆さまと共に送別された。

すこしいい位置に座らされて目の前で生前の働きぶりをつらつらとあげつらわれていると、まるで自分の葬式を見ているかのような気分になる。

自分の中のひとつのたましいと別れを告げるような。肉体が死んだ後もこのくらい送り出されたらうれしいだろうな。死ぬ前にお気持ちを受け取ることができてよかった。

これからまた何回も死んで、また何回も生き返るんだろうけれども、そのたびにこのくらい歓送していただけるのなら、いつまでもやっていけるような気がする。

人のために節目をきちんとやれる人たちはすごい。つくづくいい職場でいい人たちだった。

 

帰宅して、故人の気持ちで寄せ書きを読む。

寂しい気持ちはそうもなく、自分は離別に慣れてきたのかもしれない。

 

明日も元気に出勤する。幽霊のように働こう。