終わった話

経過した事物

2021.03.21

ずーっと雨で、ずーっと灰色で、まるでずーっと夕方のような日。

起きて用事を済ませてからは早々に酒を飲んで、8時間くらい夕方をやっていた。

つまり、音楽を聴いたりつまみをつくったり踊ったり天井を見たりしていた。

 

曇りの日はギターの音が頭によく響くような気がする。実際に弾いたとしたら、むしろくぐもりそうなものだけれども。

ここ数日は満を持してMETAFIVEの『META』を聴いている。こんなに格好いいことある?あるんですよねこれが。びっくりしてしまう。音お化け共の百鬼夜行よ。

今日はゆらゆら帝国の『3×3×3』も聴いた。こんなに格好よくていいの?いいんですよねこれが。ぐぁーとかうぉーとか声が漏れてしまう。

なんだかんだいって、くるりがいちばんハマる曇り空だった。雨の日に『ばらの花』を聴かなくて済むようになったら、それが大人になった時だと思う。

 

百均で傘を買ったので雨の中を散歩できるようになった。傘と傘をつくった人よありがとう。人類史でいちばん好きな発明です。

小雨が降り続いたことで木々の枝葉の末端に水滴が留まっていて、それがまるで花が咲いているかのように見えたのが大きな発見だった。

これまで知らなかったが、水滴もまた咲くらしい。

さまざまな草木に咲く水滴をみたが、まだ蕾を硬くしている桜の枝が満開に咲いている様子がいちばん嬉しかった。

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