終わった話

経過した事物

2021.03.12

今朝の木々は群像のようだった。

個々の存在感が立ち上がっているというよりも、生物として群生していることの強さのようなものが伝わってくる。

まるでアンビエントみたいな朝だと思ったけど、概念として先にあるのはどう考えても環境のほうだ。

薄暗くて薄ら寒くて、おそらく三番目の寒だった。

 

夜。金曜日の夜。

自宅に友人を招いてお酒をたくさん飲んだ。

書き残すべき出来事は特になく、親しい人と同じものを食べて同じ部屋で眠ることの生物的な幸福はなにものにも変え難いなと思った。