終わった話

経過した事物

2021.03.08

仕事そっちのけで日頃の行いを反省していたが、仕事が忙しくなってそれどころではなくなってしまった。
年度末も第二週目に入り、みんな本腰をいれてソワソワしだしている。
自分のやるべき事には特に変わりがないのだが、周りの浮つく空気につられてなんだか落ち着かない。
結果、給湯室のコーヒーをやたらに消費してしまった。目算ずらしてごめん、事務さん。

 

諸々の用事を済ませてから帰宅して、日が暮れきる直前に家を出て薄闇と暗闇の間を散歩した。
街灯がまばらに立っている道を真っ直ぐ歩いていると、街灯と街灯のちょうど真ん中あたりで影が反転する瞬間がある。
これまで自分の前で伸び続けていた影が消え失せて、自分の背後に回る。
はじめて真っ暗な道で影を見失ったとき、ちょっとだけホッとした。一瞬、やっと正体を失えた、と思った。
でもすぐに不安になって、あちらこちらを見回して足元に黒い影溜まりを見つけて安堵した。
重めの風邪然り、いきなりの仮死はやっぱりびっくりしてしまう。
できる限りご安全でご健康に過ごしたい。

 

人に優しい言葉をかけられて安心して癒されて、日記を書く理由がすっかりなくなってしまった。
書きたいと思っていた出来事はたくさんあるのに、全然筆が進まない。
これまで、ゆるくないことしか書いていなかったってことだ。ならこれからは、別のことを書けばいいんじゃないかな。
蛇口からとめどなく迸る思考に水栓を開けておいてあげるために書くこと自体はやめない方がいいと思うので、無様かもしれないけれども、ちょっと在り方を模索したい。