終わった話

経過した事物

2021.02.28

起きて散歩してスーパーに行って帰ってきて昼食を作って食べて、銀行に行って帰ってきてビールを飲んで読書をして通話をして夕食を作って食べて、シャワーを浴びて読書をしてアイスを食べていたら1日が終わった。

 

このところ、散歩と読書と料理の三要素でほぼ人生が事足りてしまっている。
散歩はかなり面白くて、同じ道を歩くにしても光の加減がその日によって違うから毎日毎秒毎瞬飽きない。
読書についても、この世には母国語だけでも膨大な量の文章があるので、読むべき本が尽きる事はない。
また、これは要素では無く捉え方の話だけど、とある瞬間が100%満足いくものでなかったとしてもすぐに次の瞬間がやってくるから常に100%を追い求める必要はない、ということもわかってきた。
具体的には、何を食べればいいのかわからずに空腹の限界を越えた状態でスーパーや駅前のロータリーをうろうろすることがなくなった。
お腹が空いたらとりあえず冷凍ごはんをチンして味噌汁を作って、冷凍庫にある任意の肉と冷蔵庫にある任意の野菜の組み合わせの独自の最適解を導き出して食べている。
もしやこれは解脱ですか?あとはお金の心配さえなくなれば無敵になれる、多分。

 

今日は中原中也の詩集をはじめて読んだ。韻の踏み方に特有のものがあるのか、文字を追うだけで頭の中にメロディが浮かんできて不思議だった。

中原中也が好きだという友人に好きなところを10個挙げてもらったら、「顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔」とのことだった。基準が明確な人は信頼がおけるな。