終わった話

経過した事物

2021.01.28

また、午前3時に目が覚めた。

寒さで起きるとムッとしてしまう。

わざわざ肩を叩かれて、さみしい奴め、と言われているようで。

こんな夜中にそんなことを言われても困る。誤魔化しようがない。


仕事にかまけてなんとか誤魔化し、退勤後に友人に嘆きの電話をかけたところ、電気毛布という知見をいただいた。現代文明、便利〜!

それはそうと、どうしても誰かと一緒に飯を食ったり寝たりしたいんですと言うと、いつもみたいにケーキを焼きなとのこと。

騙されたと思って言う通りにしたら、本当にそれだけで満足した。我が友人、賢明〜!


日中、働きながらいろいろと考え事をしていたんだけれども、そのうちどれを書き残すべきでどれを書き残すべきでないのかわからなくなった。

文章に残すことはある種の選択なので、記憶のなかに選択の痕跡が残る。うまくまとめようとすればするほど、同等だったはずの記憶や感情に優先順位がつけられる。まるで自分で自分を編集してしまうような。

私は、できることならばなるべく編集したくない。

ただそこにある混沌を、こねくり回して無理やりきれいな形にまとめたくはない。

なんていって、嘘です、本当は整合性のない自分が恥ずかしいだけ。

 

清潔な家に篭ってどうやって文章をまとめようかひとりで考えるのもいいが、たまには蛍光灯で照らされた机が妙にベタベタしているような居酒屋で安酒を飲みながら親しい友人と何も考えずにダラダラと話がしたい。

人間や人間同士に生まれるどうしようもない混沌こそが真実だと思っていて、それに触れるのはたぶん不衛生なんだけど、やっぱり妙に安心する。