2021.01.22
職場に新たにアメリカ出身の職員が参加して、楽しく身の上話を話しているうちに定時になった。
思いもよらず出会う人は思いもよらない話をたくさんしてくれるからうれしい。
そうしたことを疎ましく思う人もいるみたいだけど、それはあなたが侵されているからじゃなくてあなたが脆弱だからですよ、と思う。いやこの発言はちょっと尊大すぎるわごめん。いかなる排除に対してもすぐにムカついてしまう。
フライデーナイト!と小さく叫んで退勤する彼の背中に、私もつよくそう思います、と心の中で賛同した。
敬虔な日本人なので声には出せなかったけど。
完全にバーニングフライデーナイト!というお気持ちで、家に帰ったら絶対にジンギスカンを焼いてビールを飲むと決めていた。
地元のフェスでLucky Kilimanjaroを見て以来、彼らのことを信頼している。
単調なEDMだと言っている人もいたけれども、きっと格好つけずに安心して踊らせてくれようとしてる人たちなんだって勝手に思っている。
あと、とにかく歌詞に勇気をもらっている。
熊木さんの詞は各々のひとりで歩く背中をつよくやさしく押してくれる。
そんなにポップに諭されたら素直に聞き入れちゃうよ、と思う。
精神的な支柱がグラグラだった頃にはよく通勤時の車中で聴いていて、歌詞があまりにストレートに沁みてくるから運転しながらボロボロ泣いていた。しっかり危険運転だった。
あんなに明るい曲調の曲でそうなるのはちょっと心配になるけど、この道の向こうの光が希望、という気がしたんだよな。
そんでもって光に向かってアクセルをベタ踏みしていた。生きたかったのか死にたかったのかよくわからない。たぶん両方だろう。
いまは曲を聴こうが聴かなかろうが、生活の中で泣くことはあまりない。そういう機微は風化してきた。
『ダブル』という漫画が12時間限定で無料公開されていて、飲酒しながら一気に読み、大変によかった。
役者の話を読んだことで、「演じる」ということについて人生ではじめてちゃんと考えさせられた。
同好の士にもすぐさま伝え、やはりよかったとのこと。よかったよかった。