終わった話

経過した事物

2021.01.18

脱力している。

脱力しすぎて、仕事に行きたくない。

このままずーっと眠っていたい。

 

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私は私に優しいので、ヤダヤダいう私にもきちんと食べやすい朝食を用意してやり、私は私で出されたお茶漬けは素直に食べる。

食べた勢いでコンタクトレンズをはめ、コンタクトレンズをはめた勢いで化粧をする。

鏡を目の前にしてアイシャドウを引いた途端に意識が家の外に切り替わるのが不思議だ。

化粧をしているとき、大抵は何かしらの用事のことを考えていて、顔のことはあまり考えていないような気がする。

 


職場がようやく年始体制を脱して通常ルーティンを取り戻しつつあり、久しぶりに本来の定時で退勤した。

慣れ親しんだ暗さの中を運転して帰ると、だんだんと安心感に包まれていく。

自分がこれから何をすべきなのかが手に取るようにわかる。

帰宅して、洗濯機を回して、その間にシャワーを浴びて、洗濯物を干して、任意の休憩をとって、ごはんをつくって、食べて、食器を洗って、残るフリータイムがおよそ3時間。

明朗。明快。明晰。焦りもなく、不安もない。

 

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任意の肉と野菜をレンジでチンしてポン酢をポンしたものと、味噌汁と白米で夕餉とした。

名前のない料理でいいんだ、と思い出した。

ずっと、タイトルのつけられない生活を送っていたんだった。

肩の力が抜けた状態ってこういうことか、と理解した。