2021.01.05
引き続き降雪、曇天。
散歩の予定がどんどん先延ばしになっていく。
週末はまた寒波が来るらしいし、もしかすると正月休みのうちに地元を散歩をできる機会はもうないかもしれない。
仕方がない。お天道様には従うしかない。
外に出る口実を断たれ、家にこもってひたすら買い込んだ本を読み進めている。
最果タヒさんの紡ぐ文書は言葉そのものに向き合った純粋な結果という印象で、ポップな表紙の印象とは裏腹に、読み込んで消化するのに結構時間がかかった。
図書館で借りて、貸出期間内に読み切れずに返却期限を延長して、それでも読み込みきれずにいたので、これはずっと側にいてもらわなきゃいけない本だな、と思って購入した。
実際、ひとまず読み終えたけど、まだまだわかり足りないなと思っている。
人の「好き」の話を聞くと自分の「好き」にも自信が持てるような気がして嬉しい。
とりあえずタヒさんについて、音楽と洋服がめちゃくちゃ好き、ということがわかっている。
次は『フェミニズムはみんなのもの』を読み終える予定。
読みたい本が多いので、基本的には引くほど分厚い『プルーストを読む生活』を主軸に据えて他に2冊ほどを並行してつまみ読みすることにしていて、なかなか1冊を読了しないが飽きずに継続して読むことができている。
それにしても、決して安くはない新刊本をマラソンのように次々に読めるのは至高の贅沢だ。ある程度の労働をしていて本当によかった……。また頑張ろう……。
昼時、以前友人と訪れて気に入った町中華の店に父を誘って行った。
父はこの正月休み中ずっとダイニングにいてスマホでYouTubeを見ていて、心配な気持ちと厄介な気持ちが半々でいる。
荻上直子さんの映画ならYouTubeの視聴と喧嘩しないなと気づき、ダイニングのテレビを使って久しぶりに自室以外で映画を観た。
そのうち母が帰ってきて、夕飯時になっても映画が流されたままになり、衝撃を受けた。
この人たちは、テレビからなにか映像が流れていればそれでよかったのか。
気せずして、実家に帰ってきて以来はじめての心穏やかな夕飯時だった。
下世話なワイドショーのコメントにも、バラエティ番組の笑い声にも、代わり映えのない新型コロナウイルス関連のニュースにも侵されない、ただごはんの美味しさだけを味わえる食卓。
父母にとっても悪くなかったらしい。とてもよかった。
台詞をよく聞きとれなかったが、『めがね』は南の島のとある宿で宿泊客が人とのやりとりを通して心をひらいていくお話らしい。
人と接するときの素直さについてまた考えさせられた。
劇中の加瀬亮の髪型がボブ?でだいぶ可愛かった。
あと、大きな伊勢海老やかき氷をみんなで揃って食べるシーンもかなりかわいかった。
映画についてLINEで好きな人ともやりとりできて、かなりよい日になった。
ステイ穏やかでいきたいものだ(n回目)。