終わった話

経過した事物

2020.12.23

朝起きたら布団の中がぬくぬく暖かかった。

今冬はじめての現象だ。毎朝寒さで起きていたから。喉のエヘラもおさまっている。

昨晩お酒を飲んだからかもしれないし、楽しみな予定ができたからかもしれない。

雪の様子を見るために外に出てみると、溶けた屋根雪が氷柱を伝ってツタツタと滴っていた。

単純に気温が高かったらしい。


明日がプチ忘年会(職場で出前を取って食べる)で明後日が仕事納めなので、特異的な繁忙日だった。

バリバリやってるねと言われて、いやいやパリパリ程度のものですと返して、伝わらなくてつるつるにスベった。

心を無にしてコピーを取り続ける。


いつもの美容室に行ったら、先生はご多忙とのことでお留守だった。

担当美容師のジャンボさんに言われるがままにどんどん髪が短くなっていく。

襟足でぴょんぴょん跳ねていた毛をスパッと揃えて、丸っこいおかっぱになった。

なんだかんだおかっぱが一番落ち着くことに気づいたので、もう覚悟を決めて一生おかっぱ宣言をしようと思う。

前髪もさらに短くなった。流行りのパサパサした前髪はどう扱ったらよいものかわからない。次はいっそぱっつんにしてもいいかもしれない。

素敵なカップでコーヒーをいただいて、ジャンボさんの友人の逸話を聞いてゲラゲラ笑った。

パンチのつよい人にはパンチのつよい親友がいるんだな。


お話をしていたら遅い時間になってしまい、よっぽどかつやでカツ丼を食べて夕飯を済ませたかったが、朝作った味噌汁が残っていることを思い出して家に帰ってきて追加で親子丼を作って食べた。

作って食べて食器を洗って、洗濯してシャワーを浴びてお茶を飲んで、今日もめちゃくちゃ偉いなと思う。

一人暮らしは営みのすべてが自分のために行われる、贅沢な暮らしだ。

皿を洗って自分を大切にできるなら、それも悪くないな、と思う。