終わった話

経過した事物

2020.12.14

朝、カーテンの外が雪国だった。

初雪の日って寝坊しがちな気がする。してる場合じゃないんだけど。私だけかな。

スケートリンクでゴーカートをしているような心地で出勤。

ある日突然、世界が全く違ってしまうことに、ここの人たちは慣れ(すぎ)ていると思う。

昨日のうちにタイヤ交換をしておいてよかった。

 

つとめていつも通り、そつなくやって退勤。

昼に溶けた道路の雪がまた凍りはじめているので、どこにも寄らずに速やかに帰宅する。

雪藪をかきわけて部屋に入り、部屋の中は昨日までと変わっていないことに奇妙な感じを覚えた。

やっぱり、雪って変だ、と思う。

同時に、24回目の冬まではそんなこと思ったことなかったのに、25回目の冬でやたら雪を否定する自分を、変だ、と思う。

 

Amazon primeでつとめて退屈なドラマを見て、鍋をつくって食べて、このあいだ買ったウイスキーを開けた。

ウイスキーはたいへん甘く、たいへん甘いチョコレートを消費するために買ったお酒としては不適だったことがわかった。でもおいしいので大丈夫です。

 

雨宮まみさんと岸政彦さんの対談本を読み、お二人の格好よさにふるえた。

おふたりとも、向き合う姿勢が誠実だ。

先日、信頼のおける友人から、嘘になってもいいから伝えろ、ということをいわれ、ほんとうにそうだ、と思ったところだった。

友人曰く、一方でそんなに考えても大した解は得られない、また、この世には一般解はなく特解しかない、とのことだった。

 

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雪が降ったので、カマクラ効果で若干家の中が暖かいような気がしていて、のんびりできた。

明日またドアの外に出なくてはいけないのは信じられない。