終わった話

経過した事物

2020.11.22

日曜日。また、知らない天井。

友人宅で目覚め、ねぼけ眼で友人の同居人と初対面のおはようございますをした。

友人の同居人は友人とよく似た雰囲気で、しっかりしっくりしかり、という印象。

起き抜けにチャーハンをたくさんつくってくれて、友人を間に挟んで3人でテレビを見ながら朝ごはんを食べた。

地元のケーキ屋のプリンと、2日目のシチューもいただいた。ざっと普段の朝ごはんの3.5倍程度のカロリー。

近所は宇宙だが、各々の家の営みもまた異世界で宇宙だ。探訪おもしろすぎる。

 

互いに休日なのですこし遠くに遊びに行くという2人が車に乗せてくれて、50kmほど離れた私の住む町まで私を送り届けてくれた。

明るくてあたたかい、いい日差しの下で、各々コーヒー片手に小一時間程度のドライブ。

私の誕生日が昨日だったことを知った2人が、道すがら地元の有名店に寄ってお祝いにケーキとパンを買ってくれた。

はじめて会う人にやさしくしてもらうとなんだかこそばゆい。

でも、2人のふるまいは自然で連帯していて、私まで安心な気持ちになった。

 

自宅の最寄り駅に降ろしてもらい、ついでに駅前で用事を足そうかなと思ったけれども、あまりの陽光ゆえの眠気に耐え切れずいったん帰宅した。

眠れなくなるのがすこし怖かったが、1~1.5時間ほど久しぶりに昼寝をする。

寝て起きてぼ~っとしていると夕方になり、結局、Youtubeを見ながら爪をぬるなどしてだらだら過ごした。

爪を塗って乾かす工程は時間を無為に過ごすことの素敵な免罪符だ。

時間の流れのスイッチの切り替えができる上に、終えると指先も非日常になっているので、週末に向いているなと思う、

指先に色があると普段の手の動作にポインタがあたっているようでおもしろい。

 

夜はこれまた遠くに住む友人と通話をした。

ものづくりを継続する彼の話はまったく知らなかった知識に触れられておもしろい。

作業工程についての考え方を教わり、農業との共通点を見出して伝え、語り合うなどした。

互いの大切な持ち物をひとつずつ交換しているようなやりとりだなと思う。

やってきたことを続けたいし、それに限らずかつそれも含めて、自分の身体や気持ちに合うことをいろいろ試してみたい、とも思った。

 

安心する場所や時間に長くいられた日だった。きっと安心して眠れる。