終わった話

経過した事物

2023.01.19

あるあるのかなしみにとらわれているとき、占い師に無責任な言葉でももらおうかな、くらいの気持ちで「(該当する単語)」を検索すると、Yahoo!知恵袋にたくさんの解があってしまって、嫌になる。

そのとき、部屋には私以外にもうひとりいて、このままだとこの人の前で泣いてしまいそうだと思い、シャワーを浴びた。

 

お湯を浴びながら、そういえば音楽があった、と思ってゆらゆら帝国を聴いた。頭の中のイライラと音の波のイガイガがちょうどよくって、とても気持ちがよかった。

風呂上がりにはフィッシュマンズを聴いた。こういう、情動の交互浴のような悦楽に浸ってばかりいた時期があって、それを抜けたと思ったら、20代のおおむねは既に過ぎ去っていた。

 

去年の今頃も、日記を見返す限り、妙に落ち込んでいたようだった。そういえば、「冬期うつ」という言葉もある。

すべてのかなしみがあるあるになる日のことが、恐ろしくもあり、待ち遠しくもある。