終わった話

経過した事物

2021.08.22

意識が浮上して、現実だと気付く。

即座に現実をインストールするまでの刹那がかなしい。ずっと曖昧な意識のままでいられたらいいのになと思う。

 

 

昨日から引き継いだ不安定な気分を持て余していたが、数時間に渡って散歩をしながら数ページにわたってメモを書き散らしていたら機嫌がよくなっていた。

断片的なフレーズは浮かび上がるに任せて書き留めておけばいい。すべてを読み物に形作る必要はない。つまりは気分だって同じことだ。

 

帰りがけ、ホームセンターの生花売り場で、おそらく生まれてはじめて自分で好きなものを選んで花束を作った。しっくりくる均衡に収まってほっとした。

ひとつ前に寄った店ではコーヒーサーバーを買っていた。しばらく探し求めていたもので、このタイミングでの取得に納得した。

たとえ同じ製品がamazonで39%OFFで売られていようとも、目の前に並んでいる中から選ぶことが大切だった。

選ぶことは可能性の消去ではなく、それそのものが可能性なのだ、ということをはじめて知った。