終わった話

経過した事物

2020.06.03

髪を切った。

かねてより髪の長いタイプのおじさん(※バンドを組んでいたり何かしらの分野への造詣が深かったりする)への憧れがあり、身体の性はともあれせめて髪型だけでも、ということで、この半年ほど襟足を刈り上げてもらったりトランクスヘアーなるものをオーダーしたりとおじさんへ近づく試行錯誤をしていたのだが、本日晴れて近影が理想のおじさんになった。

軽く描写すると、耳の辺りで揃えたおかっぱに刈り上げた襟足からうまいこと髪の毛が段になってつながっている感じ。

あいにく私の首から下の肉体はあまり男性的ではないので、このおじさんは自分の内面においてのみ現れているおじさんなのだが、納得感と満足感があった。

 

ただ、男性が生まれながらにしておじさんになるさだめを負っていることについてはつらく思っている。

なんにも悪いことをしていないのに、足が臭くなったり髪の毛が薄くなったり価値観が古くなったりするのはひどい。

どうしようもないことなんだけれども、どうせ老いるならばせめて髪の長いタイプのおじさんになりたい。

 

夕方、友人と通話した。

彼はコロナの影響で留学が破綻したりと心配していたのだが、想像の5倍くらい溌剌としていて思わず笑った。

こちらも声が元気そうと言われて安心した。私は元気だ。