終わった話

経過した事物

2021.12.26

またしても呆然状態になってしまった。

 

元気出しちゃる、と思い、モスバーガーに行ってとびきりハンバーグのポテトSセットのセットドリンクをシェーキに変更してもらい、持ち帰った。

モスバーガーで1人前のセットを買うと、ハンバーガーとポテトが紙袋に入れられて飲み物だけが別のビニール袋に入ってくる、ということを初めて知った。これを1人で持つと両手が塞がって、車のキーを探す動作がまぬけでちょっとおもしろい。

清潔な店内の中で伸びっぱなしの髪の毛がなんとなく気になっていたおそらく自分と同じくらいの年齢の男性が、自分と同じような袋を持って自分と同じような古い型式の軽四に乗りこんでいるのを見て、そう、おれたちのリアルはこれだよな、という気持ちになった。

与えられた選択肢について1000円前後の範囲でなら自由に選択できる程度の不自由な自由に悦んで日々をやり過ごすんだ。

自分が本当に知覚できる時間の流れがやり過ごしていく日々の本当の時間に追い抜かれていくから、気がつくと髪の毛はいつも伸びっぱなしになっている。

気がつくといつだって状況は経過している。

 

映画「音楽」を見た。

坂本慎太郎さんのことを、なんて暴力的な声の持ち主だろう、と思った。

アニメーションが見事に綺麗で、自分もいい感じのやつをやりたい、という気持ちになった。映像の中の若者たちも思うがままにいい感じのやつをやっていて、眩しく羨ましかった。

古びたPCを引っ張り出してメモリを開放してWindowsアップデートをしていたら2時間が経っていて、寝る時間になったので寝た。